AIでプロダクトを作るのは楽しいが、その後のユーザー獲得や、満足度の向上までやり切る人が少ない、という話をよく聞く。
これは、自己満足でやっているか、ユーザーの幸福のためにやっているかの違いだと思う。
「プロダクトを作るのが楽しい」だけだと、プロトタイプが出来たり、リリースしたあたりで、モチベーションが消える。
だからアプリを量産できても、それをユーザーに届け、使ってもらい、幸福になってもらうための努力ができない。
以前は、それでも食っていけた。
プロダクトを作る能力が希少だったからだ。
ユーザーと接点を持つ仕事は、営業やマーケター、フリーランス案件を持ってくるエージェントなどに任せ、自分は作る作業に没頭する、という分業ができた。
しかし、AIによって作る能力が陳腐化すると、製作能力それ自体への対価は、急速に下がる。
では、ユーザーと接点を持つ仕事なら安泰なのか、というと、そうでもない。
広告コンテンツの制作やSNS運用も、急速にAIで自動化されつつある。
単に「その作業ができます」というだけなら、プロダクトを作る作業と同じ運命だと思う。
物理的な製品やサービスを作る仕事ならどうか。
AIが進化すればロボットも進化するので、これも時間の問題。
では、何が残るのか。
「顧客の幸福に寄与する意志」しか残らない。
あらゆる作業をAIやロボットに任せられるようになっても、やれることが無数にある中で何をするのか、決めなければならない。
そこで顧客がお金を払いたいと思うのは、自分の幸福に寄与する意志を持って、行動してくれる相手だ。
だから、その意志を育まない限り、食っていくのは厳しくなっていく気がする。